第35回リレー講座スタートしました。

 三浦綾子文学と〈労働〉―さまざまな登場人物への想い

 勤労者並びに一般道民を対象に、政治・経済・労働・文化の学習の場としての第35回リレー講座(オンライン同時開催)は、今年も「道民カレッジ単位認定講座」として、(一社)北海道労働文化協会・(一財)北海道自治労会館の主催で スタートした。

 第1回目は、『三浦綾子文学と〈労働〉―さまざまな登場人物への想い』をテーマに田中 綾さん(北海学園大学教授・三浦綾子記念文学館館長・労文協理事)を講師に 2023年10月18日(水)18時より 北海道自治労会館で終えた。
 主催団体を代表し、千葉利裕(労文協副会長)の開会挨拶と講師紹介でスタートした。

リレー講座第一回目の講座模様

 講演は、生誕101年・三浦綾子の肉声(音声)を聞き、綾子・光世(みつよ)にまつわる貴重なお話の中から、三浦綾子の小説に登場する〈労働〉―職種などには、教員、医師・看護師、大学教授、国鉄職員、農業、建築関係者、牧師等など多様な分野で働く労働者。また、『氷点』『逃亡』『母』『草のうた』に登場しているタコ部屋労働者を改めて知ることとなりました。

 そして、三浦綾子の小説の魅力は、登場人物一人ひとりを大切に描いていることにあり、その中から、北海道の歴史の生い立ちの一遍を知りこともでき、三浦綾子・光世(みつよ)の世界に浸らせていただきました。

次回(第2回目)のリレー講座 「日本のダイバーシティ推進における課題と展望」講師 石原真衣さん (北海道大学アイヌ先住民研究センター准教授) を確認して本講座は終えた。

 ★ 本講演内容は、当機関誌『労仂文化』1月号に 田中綾さんに寄稿いただき掲載予定です。

2022年3月から一年間(50回)三浦夫妻の半生を描いた小説を「北海道新聞」朝刊に連載された。 2023年3月18日・北海道新聞社 発行

三浦綾子記念文学館 パンフレットより 抜粋